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【ももっち対談】今戦争をどうしても止めたい! 中田進先生に訊く「戦争立法」の問題点(2) ☆ 新たな安保法制で拡大する自衛隊の活動

 「FMわぃわぃ」『ももっちおばちゃん』の溝江玲子です。勤労者教育協会講師の中田進先生に、この「戦争法案」で自衛隊の活動がどのように変わってしまうのかをお話ししていただきます。
端的に言うとこれは自衛隊の活動が大いに拡大するということです。
武力行使への新3要件というのがありまして、今までは武器を行使してはならないとしていたのを、この憲法のもとで武器を行使すると、飛んでもないことを言っているのです。

https://www.youtube.com/watch?v=--ngFT9zC6E

そして安倍首相は、「きちんとした歯止めをしているから大丈夫ですよ」と言っているわけですが、その3要件というのはどのようなものでしょうか。
1つ目は、
密接な関係にある他国への武力攻撃が発生した場合で、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある。
つまりお友達の国が攻撃されたら日本は非常に危なくなる時があるから、その時は武力攻撃をすることが出来ると言うのです。
2つ目は、
国民を守るために他に適当な手段がないという場合にということです。
3つ目は、
必要最小限の実力行使にとどまる場合には武力行使ができる、として改正案を明記したのです。
1つ目のアメリカ、つまりお友達が攻撃されたら日本の存立が危なくなるというのが分からないことですね。
安倍首相は、存立自体が危なくなった時という説明に以下のようなイラストを使っています。
 アメリカの船が北朝鮮の側を通ったら攻撃された。その船には赤ちゃんを抱いた日本のお母さんが乗っていた。それを助けるために自衛隊が武器を使用するというものです。
「大体そんな船に乗りますかね?」と思います。
アメリカは戦後、攻撃されたことがありますか。9・11のテロがありますが攻め込まれたことは1回も無いんじゃないですか。

日本が撃たれてないのにアメリカのために日本が武力行使をしたらどうなりますか。
北朝鮮が例に上がっていますが、北朝鮮を攻撃したら北朝鮮は必ず反撃してくると思います。
安倍首相の話には撃つんだという話はありますが、撃ったらその後撃たれるということを言わないですね。考えたら怖くなりますが、そこ迄の話をしないのです。
アメリカは良いもので他のものは悪いという考えです。
いくらでも拡大解釈できるようになっているのです。

実は、随分以前なのですが、【有事法制】という法律が出来ているのです。
有事法制というのは何かと言いますと、日本の国が自衛隊だけでなく民間の企業、地方自治体までが全部組み込まれて、国民は協力と責務を負わされます。
そうなると一気に不動産の使用から、物資の使用、つまり徴発されるのです。
医療、建設、輸送その他、戦場に連れて行かれるという大変なことが決められています。
これは自衛隊だけでなく、国民全体が戦争突入していくということになるのです。
軍のためと言われたら命を捧げなくてはいけないのです。

これを以下のように5つに分けています。
「武力攻撃事態法改正」。「周辺事態法改正(重要影響事態法)」。
後方支援の恒久法「国際平和支援法」新。
「PKO協力法改正」。「グレーゾーン事態対処」の5分野です。
これで、今までやってこれなかったことがやれるというふうに決められるのです。

一度に説明出来ませんので、2つだけ紹介したいと思います。
これまでは、地理的制約がありました。「周辺だけですよ」と言っていました。でもこれでもいい加減広いのですが、一応周辺となっていました。
その地理的制約を撤廃してしまった。何処でもいいということは中近東も含みます。
日本の存立が脅かされる事態に際し集団的自衛権行使が可能になるのです。これを「武力攻撃事態法改正」と言います。

これまでは支援対象は米軍に限定されていました、そして弾薬提供は認めていませんでした。
しかしこれからは米軍以外の他国軍も後方支援の対象となって、弾薬提供も今まではやってこなかったのに、いいのだということになりました。これを「周辺事態法改正(重要影響事態法)」と言います。
これで一気に戦争が出来るということなのです。

地理上の制約がなくなることと米軍以外世界中に応援出来るということは、自衛隊の活動が国際的に広がってしまうということです。
直接戦争に入っていくという恐ろしい法律が準備されています。

事態、事態と盛んに言っていますね。
前の戦争の時の満州事変とか支那事変とか、事変、事変と言っていたことが思い起こされます。
平和という名前をくっつけたり、沢山の法律が並び、何がなんやら分からなくなりますね。

「事態」というのは、「こんなことがあった場合」ということです。
これまでと違い東アジアで大変なことが起っているので、何が起るか分からない。起るか分からないことが起ったことを「事態」と言うのです。
外交努力より先にこういうことを決めてしまう、これは日米同盟を強化すれば向こうも恐ろしくなってしまうので日本は安全になりますという言い分です。
以前、日本は東亜の国々のためと言って侵略していきました。色々な理屈をつけて侵略したわけです。その反省があれば、このような法案は出せない筈です。

自衛隊の人達に遺書を書かしたといいます。
実は、あのイラクに行く前も遺書を書かしていたことが分かってきたのです。おまけに棺桶を10個ほど用意していました。

私達が感じているのは外交努力をしているようには全然見えません。安倍政権になってから色んな国との関係がどんどん悪化していると思います。
特に近隣の国と緊張を高めているのは安倍政権ではないかと思います。

「殺し殺されるようなことになれば自衛隊は大変ではないですか」と言うと、「それは覚悟している筈だ。すでに1800人も殉死している」と答えるのです。
驚いて調べると、演習中に亡くなった人、被災地に救援に行って亡くなった人、事故で亡くなった人を合計した数だったのです。
戦場で撃たれて殺されたことは一度もありませんし、撃って殺したこともないというのが真実です。
しかし、イラクなどから帰国して自殺された方は沢山おられます。
安倍首相は、1800人の数を平然と殉職だと言う。覚悟しているのだから死んで当たり前だという居直りとしか思えません。

この戦争法案が通れば、自衛隊に相当の犠牲が出ると言われています。
今までは武器を使ってはならんと言っていたのに、海外で武器を使うことになりますし、戦闘している地域に行くのですから本当に恐ろしいです。
この戦争法案では、攻められていないのに行くということもあり得ます。

アメリカは毎年毎年色んなところで戦争しています。どれも先制攻撃です。国際法違反の侵略戦争です。
また米軍以外にも後方支援ということで発進直前の飛行機に給油する、弾薬を送るなど、これは交戦行為と言われています。
今までやってこなかった軍事協力をすることは、まさに戦争に突入するということです。
また、
集団的自衛権というものは、時の政府の考えでいくらでも出来ることになるのが、恐ろしいと言わなければなりません。



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