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溝川悠介先生に訊く原発のお話(2)

   2. 原発事故の現状と問題点
 溝川悠介先生を「FMわぃわぃ」お招きしての「原発のお話」第2回目です。
「ももっちおばちゃんのラジオお昼便」の溝江玲子がお話を伺いました。

 原発事故は収束しておりません。何とか放射能の広がりを止めようとしていますが、まだまだ事故の真っ只中で、外国ではそのように受け止めています。
しかし日本では政府の発表や御用学者を含む原発利益共同体の執拗な宣伝によって、利潤追求のため「原発事故は収束した」と思わせるのに必死になっています。
それで、あたかも収束したかのようにオリンピックの誘致を決めました。
アメリカをはじめ国連の常任理事国もオリンピック東京開催に賛成し、日本の収束宣言にお墨付きを与えたのです。それもそのはずで、常任理事国は全部原発推進国で、福島原発事故が長引けば重大な影響を受けます。
現状は、強い放射線のために現場の作業が困難で、事故の検証すら出来ていない状態です。

 

shine ユーチューブにアップしています clover
https://www.youtube.com/watch?v=7mmJhCf-5kw

死の灰などの放射性物質は、崩壊熱を出し続け、冷やしていないと何千度にもなって何もかもを溶かし、莫大な量の放射性物質を環境にバラ撒きます。それで、事故前の原発では核分裂を止めた後も原子炉に水を循環させ冷やし続けているのです。ところが福島原発では、冷やすべきメルトダウンした核燃料がどこにあるかわからず、しかも原子炉も壊れていて水を入れてもじゃじゃ漏れの状態です。それでもともかく冷やさなければならないので、原子炉に水を入れ原子炉建屋とタービン建屋の地下廊下を通って、4kmにわたる循環水路を作って、冷却水の循環と汚染された冷却水からセシウムやストロンチュームなどの放射性物質の除去を行っています。ところが1年前に大変なことが分かりました。汚染された循環冷却水の量が増え続けているのです。理由は建屋に地下水が流れ込みそれと高濃度の汚染水とが混じりあいながら循環していたのです。
阿武隈山脈からの地下水は敷地の下を毎日1000トンも流れていて、そのうちの実に400トンが建屋に流れ込んで汚染水が増えているのです。毎日、1000トンも地下水が流れているようなところへ原発が建っているので、事故前でさえ地下水を800トンも汲みあげて海に捨てていた状態でした。
汚染水は止めようもなくどんどん増えています。これをタンクに入れているのですが、中古タンクの使用、杜撰な管理で高濃度汚染水漏れが続出、しかも汚染水の増加にタンクの増設が追い付かず、もはや限界状態です。
地下水が建屋に流れ込まないように、建屋周囲を凍土壁で囲む計画がされています。その凍土壁の海側では、高濃度汚染水が約1万1000トンも溜まっているトレンチと交差するため、前もってトレンチを空にしなければ、工事中に高濃度汚染水が海に流出してしまいます。トレンチから汚染水を抜くためには建屋とトレンチの境界を遮断しなければなりません。そのため境界に凍結管を埋め氷の壁を作って遮断しようとしていますが、4か月たっても成功していません。これでは同じような凍土壁法で地下水の建屋流入を止められるかどうかはなはだ疑問が出てきています。
 毎日400トンも増え続ける汚染水や、トレンチの高濃度汚染水、バイパス井戸から汲み上げる地下水などを保管するタンクの増設が間に合わず、耐用年数は5年で自転車操業の状態です。しかも、地震や台風でタンクが一斉に壊れたり倒れたりしたらどうなるのかと恐怖にかられます。
政府や東電はは結局、汚染水を海にほかしてしまうチャンスをうかがっているのです。
日本の原発は昨年9月から全て止まっています。ほぼ1年間原発なしで不自由なく生活できています。しかし安倍政権や原発利益共同体の大企業などは、莫大な利潤を原発からあげたいため、原発再稼働や輸出に必死になっています。規制委員会から川内原発の「適合」審査書もだされ、そのパブリックコメントも8月に終了しました。田中規制委員長は「「絶対安全とは言わない」といい、安倍首相は「原子力規制委員会が安全を確認した原発は再稼働させる」と強弁し、だれも責任を取らない体制で再稼働へ突き進んでいます。、

知れば知るほど恐ろしいことです。
原発事故は収束したとウソの宣言をするより、事故を収束させるための手だてや教訓を世界に発信してこそ、日本は尊敬もされると思います。

汚染水を海に流すことは海を汚すことになり、空気中に漏れた放射能は空気を汚染します。
海も世界に繋がっているし、空気も世界中を巡るのです。
原発は日本だけの問題ではないと考えなければならないことは明らかだと思います。

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