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*アニメ『崖の上のポニョ』感想文の前に*

*アニメ『崖の上のポニョ』感想文の前に*(2008.8.20)
                                溝江純

☆「私たちの財産、それは私たちの頭の中にあります」
  〜モーツァルト〜

☆「人に対し親切な、気持ちのいい人達に会うと、抱きつきたいとさえ
思いますわ」
  〜アーサー=ヘイリー『大空港』〜

数日前の話だが、体を引きずるようにして『崖の上のポニョ』を観てきた。

で、 感想文を書こうと思っているんだけど、それは後日ということで、細部と
いうか、気付いたことをひとつだけ。

※ネタバレ注意です。

後半、宗介とポニョが、手と手をつないでトンネルをくぐるシーンがある。
このトンネルの入り口には、落書きや立て看板があって、色々書いてある。
「交互通行」
「一車線」
「ゆずりあい」
「一時停止」
トンネルの入り口の道路には、
「止まれ」

映画館で、思わず、ぷっと小さく吹いてしまった。
これ、宗介とポニョが将来踏み込んでゆくであろう夫婦関係への、
神様(つまり監督)からの助言なんだよね。(^_^;)

トンネルへと足を踏み込むとき、ポニョが、

「ここ、きらい」

という意味の言葉をつぶやく。
本当に、おかしい。

近くの席に座っている小さな女の子が、お父さんに
「ポニョ、暗い(トンネルだからね)の、恐いのかなあ」
とお父さんに小声で訊ねていた。
もちろん、暗い場所が恐いのです。
だけど、大人で、それなりに映画を見慣れている私には、宮崎監督のちょっと
した遊びも、ちゃんと意図通りに理解して、意図通りにくすっと笑う。
大人の私は、くすっと笑って、それで正解だ。
宗介とポニョが、将来、福満しげゆき先生のマンガ『うちの妻はどうでしょう』
の夫婦みたいになったら……、と、ふと思ったりもする。
人物は似ても似つかないけど、関係性という意味では、このトンネルのシーンと
どこかでリンクしているんじゃないかなあ。……と、これは映画とは別の、
私の頭の中の話。
映画は、ざくっと、全体を理解するのが、一番大事で、木を見て森を見ず、では、
いけない。
だけど、映画の作り手はかなり細かい部分にも色々気を使っていて、そうして練り
上げられた細部をことごとく素通りしてしまうのも、ちょっと淋しい。
シーンの細部に宿った作り手のメッセージを、注意深く観ることで、ひとつひとつ
拾い上げてゆくすると、一本の映画の中で、作り手がどれほど多くの芸をこなして
みせているかが、わかってくる。

例えば、映画『母べえ』で、大学の教授が自分の書棚から頼まれモノのドイツ
文学書を見つけ、本に積もったホコリをふっと吹くシーンがある。これは、

「自宅の本を読んでいない」→「勉強を一切しなくなった御用学者」

の姿を描いているのです。
牽強付会でも何でもありません、本当です。

溝江純の *アニメ『崖の上のポニョ』感想文の前に* です。
面白いので貰いました ","( ^^)/▽☆▽\(^^ ) チーン","

児童文学作家 溝江玲子

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